もつの旨味を引き立てる、甘さ控えめな割下

国体通り・大正通りの賑やかな町並みから一歩入ると一変、静かな路地に住宅が建ち並ぶ。

その一画に、白壁と木の腰壁に暖簾といった、趣のある門構えで迎えてくれるのが「もつ繁」

ひっそり感が半端ないので「ホルモン愛好家たちの隠れアジト」的な雰囲気を醸し出している同店だが、観光客や多くの有名人までもがホルモンの香りを嗅ぎ付けて来店しているらしく、認知度は高いようだ(通ぶってた自分が恥ずかしいです)

店内はカウンターと座敷のみの、こじんまりとした構成で、純和風の内装と、統一感があるのか無いのか良くわからない調度品や絵画が並べてあり、なんだか落ち着く。

メニューは「もつのすき焼き」がメインで、サラダ類や一品料理もちらほら用意されている。

もつのすき焼き→通称「もつすき」を注文すると、立派な鉄鋳物のすき焼き鍋が登場し、目の前で大将 or 二代目が調理してくれる。

まずはニンニクを入れ、香りが立つまで火入れする(この時点で期待感と食欲が炸裂します)

艶やかで見るからに新鮮なもつを炒め、日本酒を入れ臭みを取りながらアルコールを飛ばす(火を付けるので燃え上がります。前髪注意)



自家製のすき焼きのタレと玉ねぎ豆腐を入れ煮込む。

そんなもつのショータイムに高揚しつつ、出来上がりを待ち焦がれて、食べる一口めに広がる銀河。

すき焼きとしては甘さは控えめで、日本酒と玉ねぎから出るナチュラルな甘みが、もつの旨味を高める。

ある程度もつすきの銀河を旅した後に、キャベツとニラを入れ煮込んでいただく。

「ぎゃふん」という言葉を初めて口にする場面は、このタイミングの他にはないはずである。

もちろん〆はチャンポン。もう言うまでなく幸せな時間が味わえる。

もつ繁
画像出典元
食べログ

あくまで異風な「すき焼き」を食べに行くつもりで来店すべき

福岡の地で、もつを鍋で煮込むとなれば、馴染みの「もつ鍋」の味を想像してしまいがち。

しかしながら、もつ繁の「もつすき」は、似て非なるものなので、頭は切り替えて挑んで欲しい。

「今日はもつ鍋を食べたい」と言う日には、もつ鍋屋に行けばよいだけのことで、もつ鍋とは違うもつ料理を食べてみたくなった時に、もつ繁に足を運べば、新しい宇宙が広がる。

お店の場所

「もつ繁」
住所:福岡市中央区赤坂2丁目3ー27(地下鉄赤坂駅から徒歩9分)
電話:092ー761-3497
営業時間:18:00~24:00(祝祭日は18:00~23:00)
店休日:日曜日