福岡大楠神社、樹齢1900年の御神木
福岡大楠神社深い緑の山々に囲まれたパワースポット築上町本庄。
空を遮る高層ビルや、車や人の往来による喧騒が絶えない福岡市内では考えられない、静寂と平和な雰囲気。
大気の流れゆく音、虫や鳥の羽音と鳴声。
大楠神社には人工的な街にはない、自然本来の姿を目の当たりにして我に返る。
周囲の自然と同調しつつ、圧倒的な存在感で鎮座する本庄の大楠。
荘厳な雰囲気のある大きな楠は、推定樹齢1900年と言われており、日本国内で第4位の巨樹である。
圧倒的な存在の前に、日常の些細な出来事や自分自身さえもちっぽけに感じられ、心の平穏と癒しを与えてくれる。
生物としての大先輩である大楠の静かな生き方を目の前にして、ただただ畏敬の念を抱き、自分の生き方を見つめ直す機会を与えてくれる場所であって、よく見聞きする「パワースポットでパワーを分けてもらった」という言葉は、私的にあまり理解できないし、一つの言葉で括ってしまうのは、あまりにも安易である。
実際に訪れてみて何を感じるかは人それぞれだが、敬意をもって再訪したい場所の一つである。
日本三大楠の一つ 本庄の大楠
推定樹齢1900年、国内第4位タイの巨樹 pic.twitter.com/9X17ySiSup— YAHI (@YAHIkun) January 21, 2019
大楠神社(案内板)
宇佐八幡宮の神殿は元慶四年(八八〇)、太政官符によって三十年に一度の式年遷宮(建替え)が決まり、一之殿(祭神・応神天皇)の用材を切り出す杣山に築上郡伝法寺(本庄)が選ばれ、造営開始の前には御杣始祭がここ大楠の下で行われた(*二之殿は豊前市川底白山神社、三之殿は中津市臼木斧立八幡神社)。祭典では手斧始の儀や奏楽に合わせ蘭陵王の舞楽が行われた。現在の宇佐神宮神殿は安政年間に建てられ、以後遷宮はせず、十年毎に修理を行っている。この大楠は「大楠宮小樟宮社記」(元禄十二年・一六九九年)によれば、景行天皇が九州平定のため、京都郡御所ヶ谷に行宮を造営する時に、南三里のこの地に植えたと伝えられることから、樹齢一九〇〇年余とされます。現在全国第四位の巨木です。(案内板より)
大楠神社大晦日と初詣
大楠神社人工的な雑音がほとんどなく、静寂と平和といった印象の長閑な大楠神社周辺のエリアだが、大晦日は若干様子が異なる。
例年、地元の方々主催のカウントダウン花火「新春夢花火大楠」が開催されている。
花火自体の派手さは控えめで、騒々しい雰囲気もなく、穏やかな高揚感を味わえて、逆に特別感が湧き上がり自然と笑みも溢れる。
街灯りの影響が少ない、暗い夜空に打ち上がる花火と、仄かな灯りに照らされた大楠を見ながら、年越し蕎麦で体を温める。
盛り上がりを見せる、大楠と共に新年を迎える、特別な時間が過ごせる。
大楠神社巨樹本庄基本情報
名称 大楠神社
所在地 福岡県築上郡築上町本庄1641
(築上町役場 企画復興課)
アクセス:(自家用車の場合) 東九州自動車道 築城インターチェンジから約15分
(公共交通機関を利用の場合) 太陽交通 寒田線 下本庄バス停から徒歩5分